性行為で感染する尿道炎は性感染症に含まれる - 新宿駅周辺の泌尿器科 3選ガイド

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性行為で感染する尿道炎は性感染症に含まれる

尿道から膿が出るのは

尿道口から膿が出る症状は、病原菌が尿道から侵入して粘膜に感染することにより尿道炎を起こしているのが原因です。

出てくる膿は、炎症が発生した部位が化膿して生じる黄白色か黄緑色の不透明な粘液で、主に白血球と血清で他に壊れた組織や死んだ細菌などが含まれています。

尿道から出る膿の状態は大きく二つあって、ひとつは色が濃く多量に出る状態で、もうひとつは色が薄く量も少ない状態です。

性行為して2~7日の潜伏期間後に尿道から濃い膿が多量に出て、排尿痛が強い場合は淋菌による尿道炎が疑われます。

一方、1~3週の潜伏期間後に尿道から水っぽい薄い膿が少量出て、軽い排尿痛の場合はクラミジアなど淋菌以外の病原菌による尿道炎が疑われるのです。

ただ淋菌性の尿道炎の約20~30%にクラミジアが混合感染している場合があるのです。

ですから、淋菌性の尿道炎では同時にクラミジアの検査も行うことがすすめられます。

尿道炎は主に性行為で起こる性感染症ですから、感染予防するにはコンドームの使用がすすめられます。

ただ尿道炎は普通の膣性交の他に、オーラルセックスで発症することも少なくないのです。

尿道炎の治療と予防

基本的に治療には抗菌薬が用いられますが、淋菌とクラミジアに対して使用される抗菌薬の種類が異なるので、必ず泌尿器科で診察してもらって治療しましょう。

ちなみに泌尿器科は、腎臓・尿管・膀胱・尿道に至るまでに発生する様々な病気を担当する科です。

日本でみられる淋菌では経口の抗菌薬が効きにくくなった菌が増えているため、現在では淋菌に強い殺菌力を示す注射薬を投与する単回投与療法がすすめられています。

一方クラミジアについては経口の抗菌薬が効くので、1回のみ内服する薬が処方されることもありますが、一般的には7日間内服しなければならないのです。

中途半端に中止すると再発する場合があるため、症状が軽くなっても必ず毎日内服し最後まで続けることが重要になります。

また治療後にも検査を行って、治癒していることを確認することも大事です。

ただ尿道炎には稀に淋菌やクラミジア以外の微生物で起こる場合があって、泌尿器科で処方された抗菌薬で治りにくい時には、別の抗菌薬の内服を検討する必要もあります。

性感染症としての尿道炎は、ピンポン玉のやりとりのように病原菌をうつしたり、うつされたりを繰り返すピンポン感染のケースがあるのです。

このようなことを防ぐためにも、セックスパートナーと一緒に検査・治療を受ける必要があります。